研究課題/領域番号 |
14740010
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂内 健一 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助手 (90343201)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | p-進ポリログ / p-進L-関数 / 楕円曲線 / ポリログ / Eisenstein級数 / 混合層 / p-進 / Bloch-加藤予想 |
研究概要 |
今年度は主に、虚数乗法を持つ楕円曲線の2変数p-進関数の構成と、この関数と楕円ポリログの関係について調べた。 2変数p-進L-関数の各変数の意味は、従来、楕円曲線のパラメーターとモジュライ方向のパラメーターの2変数であるという解釈が取られていたが、昨年度の終わりに、それとは異なる自然な新解釈を見いだすことに成功した。すなわち、このp-進L-関数が補完するEisenstein-Kronecker値の母関数が、対応する楕円曲線のポアンカレ束に付随するテータ関数であることを証明した。今年度当初は、この解釈を用いて、虚数乗法を持つ楕円曲線が素数pでgood ordinary reductionを持つ場合に、2変数p-進L-関数を構成することに成功した。現在この結果を論文として執筆中である。 その後、この結果を楕円曲線がpでgood supersingular reductionを持つ場合に拡張することを試みた。しかしながら、母関数の対応するp-進冪級数を調べる仮定で、ordinaryな場合と異なり、収束半径が1未満であることが分かり、good ordinaryの場合とは本質的に異なることが起こっていることが確認された。 以上の結果と平行にして、モジュライ空間上の楕円ポリログを調べた。ポリログがEisenstein Kronecker級数と密接な関係にあることから、楕円ポリログを研究する上で、Eisenstein Kronecker値の母関数である、上記テータ関数が大切な役割を果たすことが期待される。この考えに基づいて、楕円ポリログを研究し、どの様な形をしているか、ある程度の理解を得ることができた。これらの結果もいずれ論文という形で発表する予定である。
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