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アラケロフ幾何学における高次チャウ群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14740022
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関九州大学

研究代表者

竹田 雄一郎  九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (30264584)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードK理論 / アラケロフ幾何学 / 高次チャウ群 / 代数的K理論 / 多重対数関数 / サギエ予想
研究概要

高次チャウ群は、代数多様体のモチヴィックコホモロジーと同一視されることからもわかるように、代数幾何学では重要な不変量である。また、GilletとSouleは、整数環上で定義された多様体の算術的チャウ群とその交叉積の理論を創った。これは、通常のチャウ群の、算術的な類似とみなすことができる。筆者は、彼らの構成を高次チャウ群に拡張することによって、その算術的な類似物(以下、高次算術的チャウ群とよぶ)を構成することと、その交叉積を定義することを目指して研究している。本年度の研究成果は、以下のとうりである。
高次算術的チャウ群は、筆者が研究を始める前に、A.Goncharovによって既に定義されていた。しかし彼の定義は、代数的な標準的単体を用いた高次チャウ群の定義に基づいているために、交叉積を定義するには都合が悪かった。そこで筆者は、キューブとよばれる対象を用いて、交叉積を導入しやすいように高次算術的チャウ群の定義を書き換えた。
算術的チャウ群の元は、代数的サイクルとGreenカレントの組によって代表され、その交叉積は、代数的サイクルの交叉とGreenカレントの*積をくみあわせることにより構成される。高次算術的チャウ群の元もまた、代数的サイクルとカレントの組によって表される。したがって、その定義に登場するカレントの*積を構成することは、高次算術的チャウ群の交叉積を定義するためには必要不可欠である。筆者は、Greenカレントと次数1の高次算術的チャウ群にあらわれるカレントの間の*積を構成した。それを用いて高次算術的チャウ群の交叉積が部分的に構成されると思われるが、それは今後の課題である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yuichiro Takeda: "Complexes of exact hermitian cubes and the Zagier conjecture"Mathematische Annalen. 328. 87-119 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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