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二次元複素力学系のコンビナトリアルな研究

研究課題

研究課題/領域番号 14740120
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 大域解析学
研究機関九州大学

研究代表者

石井 豊  九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (20304727)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードHenon写像 / Julia集合 / エントロピー / 双曲性 / 複素力学系 / 量子トンネル効果 / 複素力学 / エノン写像 / ジュリア集合 / カオス
研究概要

本年度の研究の中心は、Henon写像を実力学系と複素力学系の両面から解析することにあった。まず第一に、複素力学系の手法を用いることにより、実Henon写像が双曲性を有するためのチェック可能な(或いは位相的な)十分条件を見い出した。それを用いて、3次のHenon写像
f_<a,b>:(x,y)〓(-x^3+a-by,x)
において(a,b)=(-1.35,0.2)とした写像は、一様双曲的でしかもいかなる拡大的な1次元多項式写像の小さな摂動とも共役にならないことが証明できた。このように本質的に2次元的な力学系をもつ双曲的Henon写像は今まで知られておらず、今回の結果で初めて構成された。この定理の証明には、2つの1変数多項式から非自明な2次元の力学系を構成するfusionという考え方を用い、また具体的なHenon写像が上述の判定条件を満たすことを碓認するために精度保証計算を用いた計算機支援証明を一部使っている。
更に複素力学系を用いた手法の別の応用として、実Henon写像が最大エントロピーを持つための計算可能な判定条件を示した。その証明には、多重ポテンシャル理論におけるグリーン関数の比較のテクニックと、Bedford-Lyubich-Smillieの定理が用いられた。この結果により、Henon写像族のパラメータ空間における幾つかの部分的構造を解析することが可能になる。例えば、実Henon写像族のパラメータ空間における最大エントロピー集合やホースシュー集合を非常に精密に求めることが可能になった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2002 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Julia set describes quantum tunneling in chaos2002

    • 著者名/発表者名
      Yutaka ISHII et al.
    • 雑誌名

      Journal of Physic A : Math.Gen. vol.35

      ページ: 225-231

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Shudo: "Julia set describes quantum tunneling in chaos"J.Phys. A : Math.Gen.. 35,no.17. L225-L231 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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