研究課題/領域番号 |
14740155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
白水 徹也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10282716)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 宇宙論 / 高次元時空 / 超弦理論 / ブレーンワールド / ブラックホール / 初期宇宙 / ブレーン |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続きより現実的なブレーンワールド模型の構築を主に行ってきた。昨年度は、長波長展開によって一枚のDブレーン上の重力理論の解析を主に行ってきた。しかしながら、この解析法では暗黒輻射に関係していると思われる項が不定のままで残される。そこで、この不定性を取り除くために、2枚のDブレーン系に絞り解析を行ってきた。その結果、BPS条件を満足するDブレーン系では、1枚系と同様に、ブレーン上に局在化しているゲージ場がブレーン上の重力のソースになっていないことが不定性なく確認できた。また、この結論は通常ブレーンワールドで課されるZ2対称性が存在しない場合についても変更を受けることがないことを確認した。 以上のような結果が確固たるものになったわけであるが、現実の宇宙を説明するのには、大きな障害となる。そこで、BPSが破れているような場合のDブレーン上の重力理論の解析を行った。その結果、ブレーン上で宇宙項が生じるのと同時に、ブレーン上に局在化しているゲージ場がブレーン上の重力のソースになることがわかった。詳細にはゲージ場に対する有効重力定数は宇宙項に比例しており、その比例係数は2枚のブレーン間の距離に寄っていることがわかった。更に、適当なブレーン間の距離を仮定すると、現在観測されている宇宙項とニュートン定数とを同時に説明できることがわかった。この結果は宇宙項問題への大きな示唆を与えていると考えられる。
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