研究課題/領域番号 |
14740268
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
|
研究機関 | 九州東海大学 |
研究代表者 |
小林 茂樹 九州東海大学, 工学部, 講師 (00341587)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 干渉合成開口レーダー / 火山性地殻変動 / JERS-1衛生 / ENVISAT衛星 / くじゅう連山 / 4パス干渉法 / フェーズアンラッピング / 阿蘇山 / 桜島 / JERS-1衛星 / RADARSAT衛星 / 大気遅延 / 山岳波 / ALOS衛星 |
研究概要 |
地殻変動検出を目的とした干渉合成開口レーダーの手法開発と応用解析、及び新しい衛星観測を実施した。 (1)SARデータの画像再生システムの改良 処理ソフトをバージョンアップし、従来処理ができなかったJERS-1の異常データに関する問題(複数のラインシフトなど)を解決した。フルシーンの再生時間は従来の1/2以下(約11分)。 (2)干渉処理システムの改良 処理システムをバージョンアップし、アルゴリズムの検証を行った。特に画像マッチング結果を利用した軌道推定法に関して、JERS-1の様々なデータを使って検証した。 (3)火山性地殻変動検出への応用 (1)くじゅう連山周辺の地殻変動:1995年10月の星生山噴火以降に継続している地殻の収縮変動について、期間に空きのないデータペアを厳選して時系列解析した。噴火後最初の3ヶ月の変動が大きく、その後一定の収縮率が継続したことを明らかにした。変動の時間的・空間的パターンと変動率について、GPSによる計測結果との整合性が確認できた。RADARSAT衛星データの干渉処理も行い、CバンドSARの干渉性を実証した。 (2)雲仙普賢岳の噴火に伴う地殻変動:水無川中流域に厚く堆積した火砕流堆積物の圧密に伴う地殻の沈降を画像抽出した。最大沈降域が時間と共に上位側(山頂側)へ移動していく様子もとらえた。LANDSAT衛星TMセンサの熱赤外線データの解析も行い、山体表面の温度画像を得た。 (4)ENVISAT衛星による新規観測 (1)くじゅう連山・阿蘇山・熊本平野を含む領域、及び、(2)霧島火山・桜島を含む領域でのENVISAT衛星ASARによ干渉解析用の新規観測のための最適な条件を検討し観測を開始した。IS4モード(入射角約35度)、HH偏波とした。 (5)研究成果を、日本火山学会、日本測地学会、InSAR技術研究会などで口頭発表した。
|