研究課題/領域番号 |
14740316
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
内田 昌男 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター, 研究員 (50344289)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 加速器質量分析計 / 放射性炭素 / リン脂質 / エーテル脂質 / 海洋堆積物 / HPLC / LCIMS / AMS / マクロ有機分子 / 液体クロマトグラフィ / 極微量 / 分取高速液体クロマトグラフ / 海洋試料 |
研究概要 |
本年度は、(1)加速器質量分析計(AMS)による微量試料測定のさらなる技術的な改良と(2)高速液体クロマトグラフィ・質量分析計イオントラップ型分取システム(LC/MS ion trap)による分取条件の検討を行った。(1)については、ルーチン的に10〜20マイクログラム炭素量での極低バックグラウンドでのAMS分析条件の確率を行い、実施料への応用を行った。次に(2)として、まず堆積物試料から抽出した生体分子であるリン脂質(フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミンなど計6種)並びににエーテル脂質(アーキオール、ヒドロキシアーキオール、GDGTs)について、昨年度に引き続き、高速液体クロマトグラフィ・質量分析計のESI/APCI検出器による高感度化を可能とする最適な分離条件についてさらに検討し、さらに大口径カラムを用いた、大容量での分取を可能とするための分析条件の検討を行った。特に一回の分析あたり、5マイクログラムg炭素相当量の化合物の分離と回収を実現するための条件の確率を行った。これにより、海洋堆積物に存在するマクロ有機化合物についてAMSによる自然レベル放射性炭素測定が実現し、新たな起源情報をもつバイオマーカーの大量濃縮単離を実現することが可能となり、未知の微生物が関与した炭素循環の解明のための同位体比情報の獲得が可能になる。
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