研究課題/領域番号 |
14740328
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
米蔵 誠哲 琉球大学, 理学部, 助教授 (60291100)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | 電子付着解離 / 有機ハロゲン分子 / スピン偏極光電子源 / 解離性電子付着 / ハロゲン化有機物 / スピン偏極電子 / 画像観測法 / 反応動力学 / レーザー光電子 |
研究概要 |
今研究の目的は、これまで、断面積計測や共鳴状態(形状共鳴、Feshbachk共鳴等)の探索が主だった有機ハロゲン分子の電子付着解離について、より動力学的面を明らかにすること(および動力学計測のための装置開発を含む)です。これまでに低速光電子源(当該研究に使用する)を備えた飛行時間質量分析装置を製作し、小サイズの分子(CH_3I,CHBrClI等)についてアニオンフラグメントの検出共鳴状態の寿命計測(解離の異方性計測)に取り組んでいます。装置開発に時間がかかり、現在までに動力学の解析までには至っておりませんが、スピンを含めたより詳細な動力学的情報を得るため研究途中で構想したスピン偏極源の要素技術の確立に成功しました。このスピン偏極源は、3重項状態の光イオン化により、スピン偏極光電子と電子スピン偏極光イオンを同時に発生するものです。電子付着の研究のみならず磁性薄膜等の材料表面分析等に広く利用できると考え、下記の工業所有権を出願しました。 現在、研究用光スピン偏極電子銃を共同開発中です。解離性付着における電子スピン偏極の効果については全く研究例がありません。解離の配向(orientation)・カイラリティ制御に発展する可能性のある興味深いテーマであるので、今後も研究を継続していきたいと考えています。
|