研究課題/領域番号 |
14740339
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
佐藤 大 埼玉大学, 理学部, 助手 (10261877)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アザトロポコロナンド / ウレアーゼ / アミノトロポンイミン / 金属イオン配位能 / ニッケル(II)イオン / リシン / アーム型トロポコロナンド / 求核置換反応 / アザトロポクリプタンド |
研究概要 |
ニッケル二核錯体が生理活性発現部位としで存在する尿素分解酵素(ウレアーゼ)の作用機構は推論されているに過ぎず、より単純なモデルを利用したin vitroでの検証が必要である。 そこで、大環状含窒素7員環配位子であるアザトロポコロナンド1のアミノトロポンイミン部をヒスチジン残基2つ分に見立て、環状側鎖の2級アミノ基にリシン及びアスパラギン酸残基をアームとして導入した配位子2を設計した。2のニッケル二核錯体3はウレアーゼ活性部位と類似の環境に置かれることになり、ウレアーゼモデルとして期待される。 昨年度は、アザトロポコロナンド1におけるアミノトロポンイミン部と環状側鎖2級アミン部の反応性を明らかにする目的で、幾つかの反応を行なった。その結果、2級アミン部がより反応活性であることが分かった。この知見をもとに、1に対してリシン残基を有する側鎖部を作用させることで、リシン-ダブルアーム型トロポコロナンド4の合成に成功した。 得られたホスト4に対し、ニッケル(II)イオンを作用させ、二核錯体の形成及びアーム部の配位への関与の有無を調査した。酢酸ニッケルを用いた場合、期待通り二核錯体を生じた。その配位様式は四面体もしくは八面体型配位であることも分かった。一方、ニッケルアセチルアセトナートを用いると、同様に二核錯体を形成したが、その配位様式はアセチルアセトンが配位した平面四配位であった。このように4は、用いるニッケル試薬によって配位様式が変化する、興味深い配位子であることが明らかになった。
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