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群れの空間構造:個体の行動から群れ全体の構造を探る

研究課題

研究課題/領域番号 14740419
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関京都大学

研究代表者

杉浦 秀樹  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (80314243)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードGPS / 空間構造 / ニホンザル / 個体間距離 / サブグルーピング
研究概要

本年度は,昨年度に引き続き,データの収集を行い,異なる3つの季節での比較できるようにした.
ニホンザルの成体メスを対象に,複数の観察者が個体を追跡し,その位置を記録した.ただし,発情したメスは,群れから離れることがあると言われているので,対象から除外した.同時に追跡する対象個体は,血縁関係の有無を考慮して選択した.また,異なる季節に調査を行い,それによって個体間距離が変化するかどうかを検証した.
ニホンザルは血縁個体同士の社会的交渉が多く,血縁個体同士が近接していると言われている.今回は,より大きなスケールで測定してみても,やはり,血縁個体同士は近接している傾向が見られた.また,季節によっても,個体間距離が異なっていた.秋は,個体間距離が狭く,冬には広くなる傾向が見られた.秋には比較的質の良い食べ物が集中していることと,発情した成体オスによる攻撃が多くなるため,メス同士が集まっていることが関連していると考えられた.一方,冬は,質の低い食べ物が分散しているため,群れが分散するのではないかと考えられた.
今回,収集した夏の調査では,群れは極めて大きく広がり,サブグルーピングと呼ばれる群れが2つ以上に分かれる現象も頻繁に観察された.夏は,大きな食物パッチが無いが,小さな食物パッチを求めて高速で移動することが,サブグルーピングを引き起こしている一因になっていることが考えられた.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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