研究課題/領域番号 |
14740448
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
黒田 浩文 独立行政法人理化学研究所, 植物変異探索研究チーム, 研究員 (00332297)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | F-boxタンパク質 / ユビキチン / シロイヌナズナ / タンパク質分解 / ゲノム / SCF複合体 / 遺伝子ファミリー / 形質転換植物体 |
研究概要 |
本年度は前年に引き続き過剰発現型変異体ラインから得られた変異体の解析を行なった。F-boxタンパク質遺伝子のcDNAをアンチセンスの向きで過剰発現させたラインから、フローサイトメーターを用いてPliodyの上昇している変異体をスクリーニングした。この変異体は暗所において32Cのピークが、明所において16Cのピークが顕著に増加していた。また、暗所および明所において胚軸および根の伸長増加、子葉の肥大などPloidy増加によると考えられる表現型が観察された。このアンチセンス植物体は82個のcDNAをアンチセンスの向きでバルクで形質転換したアンチセンスバルクラインから得られたものであるため、導入されているcDNAが明らかではなかった。そこで、この植物からPCR法により導入されているcDNAを増幅し、塩基配列を決め、導入されているcDNAを同定した結果、この植物にはCRFBに属するF-boxタンパク質遺伝子のcDNAが挿入されいることが明らかになった。次に、このcDNAのアンチセンス効果が本当にPloidy増加に関与しているかを確かめるため、このcDNAを再度野生型植物に導入したアンチセンス植物体を作成した。独立した15個の植物についてPloidyレベルを調べたところ、3ラインで顕著な増加が、暗所および明所芽生えともに観察された。また、胚軸や根の伸長増加や子葉の肥大などバルクラインから得られた植物と同様の表現型を示した。この結果から、CRFBに属するF-boxタンパク質遺伝子のcDNAのアンチセンス効果によりPloidy増加が起こっていると結論した。
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