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連続チャープ周波数内狭線スキャニング分光法の原理実証

研究課題

研究課題/領域番号 14750036
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

斎藤 徳人  独立行政法人理化学研究所, 固体光学デバイス研究ユニット, 協力研究員 (90333327)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード連続チャープ周波数 / 周波数シフト帰還型レーザー / 電子制御 / 差周波派生 / 高速広帯域波長同調 / 共振器内レーザー吸収分光 / 電子制御レーザー / 音響光学波長可変フィルター / ファブリー・ペロー干渉計
研究概要

本研究の目的は、連続チャープ周波数を有する波長可変周波数シフト帰還型レーザーを用い、その波長を電子制御で高速同調しながら、1レーザーシステムで多分子種をリアルタイムに観測できる広汎な分光分析法(FSCS法)の原理実証を行うことであった。
多分子種のリアルタイム観測のためには、波長同調の高速化が必要である。周波数シフト帰還型チタンサファイアレーザーの励起レーザーに10kHz繰り返し速度動作のNd : YAG-SHGレーザーを導入、かつ波長選択素子である音響光学波長可変フィルターの自動制御プログラムを開発し、0.7〜1.0μm領域の任意の波長をパルスのショットごと、つまり100μsごとに切り換えることに成功した。これは、レーザー波長を不連続に切り換える速度として世界で最も高速である。さらに、制御プログラムをレーザー2波長動作にもアップグレードし、レーザーを2波長動作させて実現した差周波発生において発生した中赤外の波長の切り換えを1msまで高速化させることにも成功した。これら高速波長切り換えと、波長同調域が、レーザーのみで0.7〜1.0μm、あるいは差周波発生法を利用すれば3-13μ内の任意の2μm領域を自由に設定して行えることから、この高速広帯域波長同調法は、吸収の波長体の異なる複数の環境物質を同時に観測する上で非常に有用な技術となる。
本研究により周波数シフト帰還型レーザーが、連続チャープスペクトルを有し、波長切り換え速度を最高で100μsまで高速化できたこと、このレーザー自体を分光計測器とできる新しい共振器内レーザー吸収分光法を考案し、実際に0_2、H_2Oの2分子について波長を切り換えながらスペクトル測定が実現できたこと、以上により、多分子をリアルタム観測できる連続チャープ周波数狭線スキャニング分光法の原理実証が完了した。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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