研究課題/領域番号 |
14750179
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
西野 順二 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00281030)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 協調システム / 知能ロボット / 人間重視システム / 知的人間行動 / RoboCupサッカー |
研究概要 |
平成15年度の概要研究計画に基づき以下の成果を得た。 1)計測システムPDA-UI改良の昨年度課題は、USBによりトワーク上から複数の端末を接続できるようにした。この技術開発の終了が年度後半となったため計測実験では主にPCシステムを使用した。 2)人間プレイヤの行動観測では、14年度末から15年度にかけ、攻撃的フォワードプレイヤ(FW)の行動を分析し、その結果を受け15年度中は戦術的ミッドフィルドプレイヤ(MF)の行動分析を行った。なお、それぞれ人間プレイヤは3名と2名であり、実験にあたり書面を持って実験の同意を得た。 FWの分析では経験量に従って行動が洗練され無駄な行動が削減される現象を発見した。また突発的な状況の変化を短時間に把握し、適切な対応策を生成して行動することも明らかにした。 MFの分析ではとくに相手チームの特性把握の能力の解明に焦点をあて、相手チームの強さを被験者に知らせず6段階/タイプに変化させながら18試合行う行動観測実験を行った。とくに相手チームの強さ変動があるという実験の意図も知らせず行ったところ次のことが分かった。(イ)相手チームが幾つかの種類があることを認識した。ロ)試合前半で相手を把握し戦術を決めてから戦うという戦略的行動を取るようになった。ハ)相手タイプごとの適切な行動を生成し対応した。 これらの結果から、人間特有の性質として一試合の短期的な適応に加えて一連の試合シリーズの中でも戦略的な行動を獲得することを明らかにした。 3)本研究の過程でサッカーログを扱う手法と人間行動を手本にしたエージェント実装法についても副次的に成果を得た。 以上の成果について部分的に研究報告等を行った、現在はまとまった発表の準備中である。
|