研究課題/領域番号 |
14750264
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子デバイス・機器工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村田 博司 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (20239528)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 電気光学変調器 / 分極反転 / 光導波路 / 光集積回路 / 擬似速度整合 / タンタル酸リチウム / SSB変調 / 半波長電圧 |
研究概要 |
本研究は、分極反転構造を利用することで、従来の導波型電気光学強度変調器における電極間隔、相互作用長の問題を打破して、従来デバイスに比べて1/10、あるいはそれ以下の電力で動作する高性能導波型光強度変調器を開発することを目的とする。この研究では、[1]実効的な電極間隔を従来デバイスの1/2以下にして駆動電圧、駆動電力の低減を図る [2]さらに周期分極反転構造による擬似速度整合を用いて相互作用長を拡大する [3]これらの技術を用いて、準ミリ波帯・ミリ波帯高速高効率デバイスの実現を図る ことを狙う。本年度は、下記の研究成果を得た。 1.分極反転構造を用いた広帯域光変調器の動作解析と設計 z-cut LiNbO_3,z-cut LiTaO_3を基板に用いて、変調電界分布、光波モードの界分布や電極の損失を考慮に入れた変調特性解析を行い、分極反転構造と対称コプレーナー電極とを用いることで完全ゼロチャープ光強度変調が得られることを明らかにした。さらに、この構成をベースとして、光強度変調器/光SSB変調器の設計を行った。特に、分極反転構造を非周期的にすることにより、大幅に動作帯域を拡大できることを見出した。 2.デバイスの試作・動作実験 設計に基づいてデバイスを試作した。基板にはz-cut LiTaO_3を用いて、分極反転構造の作製にはパルス電圧印加法を、光導波路の作製はプロトン交換法を用いた。変調電極はAlを用いて作製した。試作デバイスの低周波半波長電圧、高周波変調電力を評価したところ、所期の低電圧、低電力駆動を確認した。これにより、分極反転構造光強度変調器の有用性を実証した。また、周期分極反転構造、非周期的分極反転構造を用いたデバイスの評価も行い、準ミリ波帯での動作を確認した。
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