研究課題/領域番号 |
14750290
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 和淑 東京大学, 大規模集積システム設計教育研究センター, 助教授 (70252476)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | SystemC / 動作合成 / 協調設計 / System C |
研究概要 |
設計複雑度の増大に対処するためのシステムレベルの設計技術の実現を狙い、機能を特化した複数のプロセッサで構成されるハードウェアプラットフォームを新たに考案した。従来のプロセッサと専用ハードウエアというシステムLSIの構成ではなく、専用ハードウエアの代わりに、その機能に特化したプロセッサに処理をマッピングする。これにより、特定処理をプロセッサとその上のソフトウエアという構造に分解することができ、RTL設計が終了してからでないとはじめられなかったレイアウト設計を設計の初期段階からはじめることができる。手始めに、特定処理を実行するプロセッサを機能特化型プロセッサ(Uni-functional Processor)と名づけ、その設計を行った。設計は今後の展開も考慮して、SystemCにより行った。 本手法をMotion JPEG符号化システムの設計に適用した。全体の処理を画素変換、DCT、ハフマン符号化という3つに分割し、それぞれを専用プロセッサにマッピングした。各プロセッサの最適化も含めて論理設計の終了まで、3日間という短期間で設計ができることを示した。 初期段階では、ゲート数も多く、処理時間もかかっていたが、プロセッサをカスタマイズし、さらにプログラムの最適化を行ったところ、ゲート数は半分、処理速度も1.5倍程度になっている。この時点でRTL設計により設計された専用LSIよりも大きく性能は劣るが、プロセッサの数を2倍にするとほぼ同等となる。
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