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高品質通話を提供する騒音抑圧法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14750324
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

衣笠 保智  松江工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (40300610)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード線形予測 / 櫛形フィルタ / 騒音抑圧
研究概要

本研究の目的は周囲雑音にロバストな適応フィルタによる携帯電話端末に適した騒音抑圧法の開発である.携帯端末であるが故に,環境が変わるため周囲雑音の性質は常に変化する.また,人間の音声スペクトル包絡が櫛形状であることに着目し,雑音に埋もれた音声信号から,櫛形状の音声スペクトル包絡を適応線形予測誤差フィルタを用いて逐次推定を行えば,櫛形スペクトルを有する音声成分のみが現れ,それ以外の周波数成分すなわち騒音成分は遮断されることになる.この着想に基づき昨年度に行った計算機シミュレーションによる実験データに基づき,プログラマブルDSP (Digital Signal Processor)を用いて周囲雑音にロバストな適応フィルタの具体的な開発を進め,適応アルゴリズムとして研究代表者が行ってきた高速適応アルゴリズムを用いて高速化の検討を行った.ここで得られた知見は以下の通りである.昨年度使用した適応アルゴリズムではパラメータ設定が複雑であり,DSPの処理速度が著しく劣化するという欠点も有していた.そこで,DSPの演算量の削減を目的とした高速適応アルゴリズムの開発を行った.このアルゴリズムの特徴は入力信号を一時的に蓄積するバッファを使用し,DSPの処理に余裕のある時に適応アルゴリズムを作動させ高速化が可能となった.しかし,適応線形予測誤差フィルタの特性に現れる櫛形スペクトルには騒音部分も混在しておりこれが通話品質に影響を及ぼしていることが判明している.それを解決するためには用いているパラメータ設定が重要であるが,様々な騒音環境や話者の音声の特性によりその最適値は様々であり,その設定値については検討する必要がある.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 衣笠保智: "蓄積処理型高速収束適応ノッチフィルタ"電子情報通信学会総合大会講演論文集. (CD-ROM). A-4-43 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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