研究概要 |
非習熟者が簡単に操作できるようなインタフェースを備えた,3次元形状計測・操作システムを実現するための基本要素として,本研究では,3次元形状を自動的に入力するための計測システムの構築と,形状操作インタフェースの開発を行うことを目的として研究した.本年度は以下のようなことを行った. (1)操作プログラムの実装 本システムでは,3次元形状操作のために,データグローブと角度・位置センサを用いた.昨年度,これらのデバイスを接続し,データ取得のプログラムを実装したものを用いて,今年度は,計算機内の仮想的な物体を操作するプログラムを開発し,実装した. (2)形状統合アルゴリズムの実装 3次元形状入力装置を用いて,一回の取得した対象の形状データは,対象の表面の一部分を表す部分形状であるため,対象のモデルを得るためには,いろいろな視点で取得した複数の部分的な形状データまとめる必要がある.本研究では,自動的に複数の部分形状データをまとめるための位置合わせアルゴリズムを開発し,実装した.今年度は,局所的な形状パターンと対応の歪係数を導入することにより,対象の物体表面の局所的な構造を保持する位置合わせアルゴリズムを実現した.これにより,頑健で正確な位置合わせを達成することができた.
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