研究課題/領域番号 |
14750357
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測工学
|
研究機関 | 金沢工業高等専門学校 |
研究代表者 |
林 孝広 金沢工業高等専門学校, 電気情報工学科, 講師 (90241223)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 近傍磁界シールド効果 / 磁気ヘルツダイポール / 金属シールド板 / ホイゲンス・フレネルの原理 / 近傍磁界測定 / 円形ループアンテナ / シールド板 / 回転楕円体 |
研究概要 |
ヘルツダイポールが金属シールド板に対して垂直または平行に配置された場合の電磁界や近傍界シールド効果が波源と観測点の間の距離(以下、測定距離と呼ぶ)の乗数に比例することが理論解析的に報告されている。また、シールド板の近傍界シールド効果は、測定法によって測定距離,波源の向きやシールド板の大きさが異なるために、測定法を指定して評価されなければならない。 本研究者は、測定のダイナミックレンジを広げるために励振整合された微小円形ループを励振・検出用のアンテナとして採用した近傍磁界シールド効果の測定法をすでに提案している。本研究では、磁気ヘルツダイポール近傍における円形シールド板の近傍磁界シールド効果について、シールド板の大きさの影響および距離特性を明らかにし、近傍磁界シールド効果の測定法を検討した。理論解析では、ホイゲンス・フレネルの原理を適用し、シールド板面上の面電磁流密度および面電磁荷密度から、観測点に生ずる磁界を求めて、円形シールド板の近傍磁界シールド効果を明らかにした。また、種々の大きさの円形シールド板に対して垂直または平行に配置した場合の近傍界シールド効果の実験を行った。実験結果から、次のことが明らかになった。大きなシールド板を採用した実験から、波源をシールド板に対して垂直または平行に配置した場合の近傍磁界シールド効果が測定距離に4乗に逆比例することが確認できた。波源をシールド板に対して平行よりも垂直に配置したほうが、小さいシールド板で無限平面シールド板と同等のシールド効果を得ることがわかった。波源をシールド板に対して垂直に配置した場合に、理論解析から得た無限平面シールド板とみなせる円形シールド板の大きさを実験で確認できた。以上のことから、波源をシールド板に対して平行よりも垂直に配置したほうが、近傍磁界シールド効果の測定に適していることを明らかにした。
|