研究課題/領域番号 |
14750531
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 愛知工業大学 (2004) 名古屋大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
野々垣 篤 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (10283392)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | インド / インド建築 / ヒンドゥー宮殿 / チットールガル / ラナ・クンバ宮殿 / グワーリオール / オルッチャ |
研究概要 |
本研究課題の最終年度である今年度も、過去2年同様、インドの中世ヒンドゥー宮殿の現地調査を実施した。(平成16年8月22日から9月22日)今回は西インド・ラージャスターン州に位置するチットールガル市の城塞に遺された3つの宮殿、ラナ・クンバ宮殿、カンワル・パーダ宮殿、パッタズ宮殿について、その遺構を管理するインド考古局ジャイプール支局から調査許可を得て、スケッチ作成、実測および写真撮影を行ったた。その他、西インドに遺された宮殿建築、特にジョドプールの宮殿およびグジャラート・カッチ地方中心都市ブジの宮殿の実地調査および写真撮影を行った。その現地調査の成果として以下の2点が挙げられる。 (1)ラナ・クンバ宮殿の主要部分についての実測を行い、インド考古局による修復中の箇所を除き、詳細の平面構成をスケッチし、それらの寸法を把握した。また寸法を把握する過程において、平面計画上の軸線が複数あることがはっきりした。装飾様式の変化などを含め、さらに詳細の検討を要するが、この大きな宮殿の歴史的な変遷を考える基本的なデータとなる。 (2)カンワル・パーダ宮殿およびパッタズ宮殿については、最少単位の宮殿構成の寸法把握を行った。特に後者の宮殿については周辺の付属施設を含めた敷地全体の構成や基本的な寸法を押さえることができた。この内容は既往の文献では全く扱われておらず、貴重なデータと考えている。 以上、今年度の調査で得られたデータは前年度までの調査対象のデータとあわせて比較・考察することでより総合的な結論を導きだせると考えており、日本建築学会計画系論文集および建築史学にまとめた報告をすると共に、検討結果を論文としてまとめていく予定である。
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