研究課題/領域番号 |
14750687
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 倉敷芸術科学大学 |
研究代表者 |
仲 章伸 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助教授 (00289232)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ケイ素 / アシルポリシラン / シレン / 熱反応 / 光反応 |
研究概要 |
本研究は、アシルポリシラン類、特にピバロイルおよびアダマントイルトリス(トリメチルシリル)シランから熱的に生成させたシレンとアセチレン類、オレフィン類およびケトン類など種々の試剤との反応を検討し、新規有機ケイ素化合物の合成を行うことを目的とした。 今年度は、ピバロイルおよびアダマントイルトリス(トリメチルシリル)シランとビス(トリメチルシリル)ブタジインとの反応を120℃で行うと、熱的に生成したシレンとブタジインの炭素-炭素三重結合が[2+2]付加して生成するシラシクロブテン誘導体が高収率で得られることを明らかにした。この反応は完全に位置特異的に反応が進行する。また、得られたシラシクロブテン誘導体をより高い温度(160℃)で反応させると、ほぼ定量的にオキサシラシクロペンテン誘導体が得られることを明らかにした。同様の反応は、他のアルキル置換およびフェニル置換のビスシリルブタジイン、およびビスシリル置換エンインとの反応においても起こる。これらのオキサシラシクロペンテン誘導体の紫外可視吸収スペクトルの吸収極大は、330nm付近にみられ、その末端は可視領域にまで達することを見出した。 さらに、ピバロイル、アダマントイル、ベンゾイルおよびメシトイルトリス(トリメチルシリル)シランとジケトン類との反応を行い、シレンに対するアルキル置換ジケトンとアリール置換ジケトンの反応性の違いを明らかにした。アリール置換ジケトンとの反応においては、高収率でジオキサシラシクロペンテン誘導体を与えることを見出した。
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