研究課題/領域番号 |
14750708
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 京都大学 (2003) 福井大学 (2002) |
研究代表者 |
堀中 順一 京都大学, 工学研究科, 助手 (00313734)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 偏光変調分光法 / 時間分解測定 / キラリティー / 高分子鎖 / タイムコンスタント / 過渡スペクトル |
研究概要 |
高分子鎖のキラリティーの変化をダイナミックスとして捉え、過渡的な状況を明らかにすることを目的とした研究である。昨年度は、偏光変調分光測定におけるロックインアンプのデータ出力の速さを最大限に活かし、かつデータ取得システムを自動化することにより高速化し、サプミリ秒オーダーの時間分解能を実現した。今年度は、整備した自動時分割測定システムを用いて、種々の過渡的現象におけるCDスペクトルの変化を追跡することを試みた。測定は、ナショナルインスツルメンツ社製のデータ取得システムを媒介してLabVIEWプログラムでデータ取得をコンピュータ制御するシステムと日本分光の偏光変調分光計J-500Aを用いて行った。変調周波数で変化する光の振幅をロックインアンプで抽出する際の強度の時間平均を取る長さ(タイムコンスタント)がサブミリ秒の測定では、時分割データから安定した過渡CDスペクトルを合成することはできなかったが、タイムコンスタントを長くした測定では比較的良好なS/N比が得られた。DNA固体表面に吸着していく過程、およびポルフィリン系色素のDNA二重らせんへのインターカレーション、多糖類のゲル化について、変化が進行するに従ってCDスペクトルが顕著に変化する様子が観測され、本測定ならではの興味深い結果が得られたと考えている。測定システムに関する本研究のアイデアは、今後さらに発展が期待できる。根幹の変調分光計の状態を改善し、よりよいS/N比さえ得ることができれば、サブミリ秒領域の測定が可能になる。さらに、光源、ロックインアンプの性能次第では、より高速の現象を捉えることができる。
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