研究課題
若手研究(B)
アルキル鎖長の異なるトリフェニレン系ディスコティック液晶(CnOTP)を合成し、金基板上のアルカンチオール、非対称ジスルフィド等の自己組織化膜上等での配向挙動について検討した。C6OTP膜はヘキサゴナルカラムナー相において、2-ブタノン溶液からのキャスト膜については初期状態ではガラス基板を含め全ての基板上でカラムナー相においてプレーナー配向の傾向が見られたが、一旦温度を上げ等方性液体にした後カラムナー相へ除冷すると各々の基板によって以前と同様の配向挙動を示す傾向が見られた。何れの基板においても、更なる冷却による結晶相への転移に伴って微小ドメインが形成された。またアルコシキ鎖の鎖長の異なるC5OTP、C7OTP、C8OTPにおいても検討を行ったところ同様の傾向が見られた。ディスコティック液晶のヘキサゴナルカラムナー相において、膜の調製法による配向制御アシストの可能性が見出された。
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Molecular Crystals and Liquid Crystals 412
ページ: 229-236