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ウメの機能性成分代謝系酵素遺伝子に着目した機能性成分高含有系統早期選抜手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 14760007
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構

研究代表者

喜多 正幸  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 果樹研究所・生理機能部, 研究員 (10343972)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカロテノイド / ウメ / フィトエン合成酵素 / 発現解析 / 分子多型 / フェトエン合成酵素
研究概要

本年度は樹上で黄熟するタイプのウメ品種‘織姫'と収穫後(落果後)に黄熟するタイプの品種‘南高'を材料に、全カロテノイド含量の増加に対応して発現の増大が認められるフィトエン合成酵素遺伝子のゲノム配列を比較した。その結果、‘南高'では3末近傍の第5イントロンで約50塩基の欠損が認められた。また、フィトエン合成酵素遺伝子の上流域及びコード領域のPCR-RFLPにより、両品種間で多型が得られた。‘織姫'ב南高'の交配個体では両親に由来する断片を併せ持つヘテロ型を示す多型が得られ、これら交配個体のカロテノイド蓄積特性を調べることによって、多型のタイプからカロテノイド蓄積特性を推察できると考えられた。即ち、フィトエン合成酵素遺伝子の上流域及びコード領域のPCR-RFLPによる分子多型を用いて果実の成熟初期からカロテノイドを蓄積し、樹上で黄熟する系統を育成段階の早期から選抜できる可能性が開けた。
また黄熟とエチレンの関わりについて、‘織姫'及び`‘南高'の果実を経時的にサンプリングして生成するエチレン量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、`南高は樹上ではエチレンを生成せず、収穫後に著しいエチレンの生成が認められたのに対し、‘織姫'は黄熟とともにエチレン生成が樹上の果実でも行われていた。また、‘南高'の収穫後果実に対してエチレンのシグナル伝達系の阻害剤である1-メチルシクロプロペン(1-MCP)処理やプロピレン処理を行った結果、エチレン存在下でフィトエン合成酵素遺伝子の発現は増大していた。一方、1-MCP処理により、エチレン生成を抑制してもフィトエン合成酵素遺伝子の発現は無処理に比して低いもののシグナルが検出された。これらのことから、ウメ果実のフィトエン合成酵素遺伝子の発現は、エチレンの影響を受けるものの、完全にはエチレンの制御下にはないことが推測された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ウメ果実におけるカロテノイド蓄積に関わる生合成系遺伝子の単離と発現解析2004

    • 著者名/発表者名
      喜多正幸, 加藤雅也, 本多親子, 八重垣秀明, 生駒吉識, 森口卓哉
    • 雑誌名

      園芸学雑誌 73巻, 別冊2号

      ページ: 276-276

    • NAID

      10024386560

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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