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ツツジ属植物における葉緑体DNAの遺伝性の分子生物学的解明と遠縁交雑育種への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14760011
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岩手大学

研究代表者

嬉野 健次  岩手大学, 農学部, 講師 (10333759)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードツツジ / 遠縁交雑 / アルビノ / PCR-SSCP / 葉緑体DNA / SSCP / オオヤマツツジ
研究概要

これまで常緑性黄色花ツツジ作出を目的として、常緑性ツツジと落葉性で黄色花のキレンゲツツジとの間で交配した場合、常緑性ツツジを種子親にした場合でしか種子が得られず、得られる実生の多くがアルビノ実生となる。実生のアルビノ化は、実生が常緑性ツツジ由来の葉緑体DNAを持つ場合に生じ、キレンゲツツジ由来の葉緑体DNAを持つ場合、つまり葉緑体DNAが父性遺伝した場合に緑色実生となることが明らかとなっている。よって、この葉緑体DNAの遺伝性の要因を分子生物学的に追求し、父性遺伝の割合を高くすることが、効率的に緑色雑種実生を獲得する方法の確立につながると思われる。そこで、本年度は、常緑性ツツジ種の総当たり交配による葉緑体DNAの遺伝性の調査を行った。
PCR-SSCP法の検討を行った結果、多くの種間で葉緑体DNAの多型が得られた。この手法を用いて常緑性ツツジ種間の総当たり交配における葉緑体DNAの遺伝性の調査を行った結果、葉緑体DNAの遺伝性の要因には、種子親の関与が大きいことが明らかとなった。特にオオヤマツツジを種子親に用いると、花粉親によらず高頻度に葉緑体DNAが父性遺伝することが明らかとなった。この結果をもとに、常緑性ツツジ種間雑種とキレンゲツツジとの間で三系交配を行った結果、前述の総当たり交配で、種子親にしたとき高頻度の父性遺伝がみられたオオヤマツツジを常緑性ツツジ種間雑種の片親として用いると、緑色実生の出現頻度が高くなることが明らかとなった。これらのことから、三系交配を用いれば、効率よく緑色実生が得られることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] ヤマツツジ列常緑性ツツジ種の総当たり交配における葉緑体DNAの遺伝性2005

    • 著者名/発表者名
      板橋 建, 嬉野健次
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 74(別1)(発表予定)

    • NAID

      10024387075

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 板橋 建, 嬉野健次, 赤羽 勝: "ツツジ属植物におけるPCR-SSCP分析に有用な葉緑体DNAマーカーの検討"園芸学会雑誌. 72(別2). 262 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 嬉野健次: "ツツジ類の遠縁交雑におけるオオヤマツツジを利用したアルビノ実生の回避"園芸学会雑誌. 71(別2). 178 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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