研究課題/領域番号 |
14760111
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
今井 貴規 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20252281)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫標識 / ノルリグナン / アガサレジノール / スギ / 免疫標品 |
研究概要 |
昨年度までに、アガサレジノールのような低分子化合物の免疫電子顕微鏡観察を目指すとき、その化合物が、試料調製(植物組織の固定・脱水・包埋、超薄切片の調製、および超薄切片の抗血清処理)において本来の存在場所から移動し、さらに組織外へ溶脱した可能性が示され、この問題の対策として、(1)低温下・短時間での試料調製、(2)試料の凍結乾燥、(3)試料のカフェイン溶液処理、を試みた。しかしながら、免疫標識の十分な改善は達成されなかった。本年度、「前固定免疫標識法(あらかじめ低分子量物質と抗体タンパクとを結合させる、タンパク質の固定は比較的容易である)」を試みた。この方法では、Fab断片の調製が必要となるため、その調製を行った。まず親和クロマトグラフ法によって抗アガサレジノール抗血清からIgG画分を分取し、続いてこの画分をパパインで酵素分解し、分解物から親和クロマトグラフ法によってFab断片を単離した。得られたIgG画分およびFab断片の抗体活性を免疫検定した。その結果、IgG画分は認識選択性は向上したものの、活性自体は低下し、Fab断片に関しては濃度が極めて薄く、活性も低下した。これらのIgG画分およびFab断片は、免疫組織化学的検討には不適当であり、血清の精製方法を検討する必要がある。
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