研究課題/領域番号 |
14760126
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
柴田 晃 創価大学, 工学部, 助手 (30329164)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 細菌現存量 / 細菌生産 / 細菌死滅 / 細菌膜成分 |
研究概要 |
2003〜2004年の間、以下に示した項目の深度分布を相模湾真鶴沖において毎月調査し、結果を得た。 A.細菌とその死滅要因となる生物(鞭毛虫、ウイルス)の現存量:細菌、鞭毛虫およびウイルスの現存量を2004年度に調査したところ、細菌数とウイルス数の間には有意な相関が認められたが、鞭毛虫数との間には有意な相関が認められなかった。この結果は、2003年度に当海域において得られた、細菌数と両者の間に有意な相関が得られたこととは異なる。これらの結果は、この海域における細菌の死滅要因として、鞭毛虫による補食と比べて、ウイルスによる溶菌がよりコンスタントに作用していることを示している。 B.細菌生産:チミジンの取り込み速度から推定した細菌の生産速度は、0.022〜5.3 x 10^5 cells ml^<-1>day^<-1>の間で変化した。これを炭素量に変換すると0.044〜10.6ng C ml^<-1> day^<-1>となる。細菌生産速度と上述した細菌現存量を基に推定した細菌の回転時間は、表層では数日〜数十日、深層では数十日〜数百日のオーダーであり、これまで報告されている沿岸域のそれと良く一致した。また、細菌生産とウイルス数の間には、極めて強い相関が認められた。 C.溶存画分における細菌膜成分:真鶴半島沖合における溶存画分のLPSの深度分布は、細菌の死滅要因である鞭毛虫数よりもウイルス数との間により高い相関が認められた。また、濾過と希釈を組み合わせて行い、海洋表層から細菌とウィルスのみを含む海水を得て、培養を行った。培養液中の細菌とウィルスの数、および細菌外膜成分であるリポ多糖(LPS)の経時的変化を調べたところ、ウィルスの増加に伴いLPSが細菌の存在するサイズ画分0.2μm以上から0.2μm未満に移行することが明らかとなり、前述した観測から得られた結果と整合した。これらの結果は、海洋においてウィルスの溶菌による細菌由来DOMが生成するメカニズムを示唆している。
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