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trans-バクセン酸からの共役リノール酸合成経路は存在するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 14760174
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関宮崎大学

研究代表者

河原 聡  宮崎大学, 農学部, 講師 (30284821)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード共役リノール酸 / trans-バクセン酸 / 変換 / ウシ / 脂肪細胞 / ルーメン / 生物水素付加反応 / 生成量 / pH / 生成速度 / 乳酸菌 / 反芻動物 / 齧歯類
研究概要

ウシ脂肪組織から調製した脂肪細胞を用いて、trans11-バクセン酸(t-バクセン酸)からのcis9,trans11共役リノール酸(c9,t11 CLA)の生成について定量的な検討を行った。そのため、これまで研究代表者が用いていたガスクロマトグラフィーによる脂肪酸定量法を、微量サンプルの分析により適したものに改良し、昨年度までに確立したウシ脂肪細胞培養実験系と組み合わせ、実験を実施した。その結果、培地中にt-バクセン酸を添加し培養したウシ脂肪細胞内脂質においてc9,t11 CLA含量の増加が認められた。脂肪細胞中のt-バクセン酸および共役リノール酸含量から見積もったところ、培地から細胞内に移行したt-バクセン酸の約10%がc9,t11 CLAに変換され、大半がt-バクセン酸のまま脂肪細胞中に蓄積した。一方、培地中にc9,t11 CLA標品を添加した場合、培地から細胞内に移行したc9,t11 CLAは、ほぼ100%がc9,t11 CLAのまま蓄積された。これらの結果からウシ脂肪細胞におけるc9,t11 CLAの蓄積量には、細胞に供給されるCLAおよびt-バクセン酸いずれの量も関与するが、t-バクセン酸の影響は比較的小さいことが示唆された。
昨年度の研究結果から、ルーメン内において、リノール酸から生成するc9,t11 CLAおよびt-バクセン酸の生成量はほぼ等量であり、飼料のルーメン内滞留時間に依存して、t-バクセン酸への水素添加反応が進行することが示された。これらの結果ならびに本年度の研究結果から、ウシ脂肪組織のc9,t11 CLA含量を増加させるためには、ルーメン内におけるc9,t11 CLAからt-バクセン酸への水素添加反応を抑制し、消化管から吸収されるc9,t11 CLAを増加させることが重要であると結論した。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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