研究課題/領域番号 |
14770001
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松崎 利行 群馬大学, 医学系研究科, 助手 (30334113)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 水チャネル / アクアポリン2 / 細胞内移送 / エンドサイトーシス / リサイクリング / エンドソーム / PI3キナーゼ / MDCK細胞 / AQP2 / MDCK培養細胞 / フォースコリン / cAMP / 細胞内コンパートメント / 抗体 / EEA1 / 抗利尿ホルモン / ラット / 腎臓 |
研究概要 |
本研究の目的は、水チャネル、アクアポリン2(AQP2)の細胞内と頂部細胞膜との間の細胞内移送について、その経路および調節機構を明らかにすることにある。15年度の研究では、AQP2を安定的に発現させたMDCK培養細胞で、フォースコリン添加によりAQP2が細胞内から頂部細胞膜へと移行し、フォースコリン除去で再び細胞内に移行することが確認された。16年度はこの培養細胞系を用いて、AQP2の細胞内分布と、頂部細胞膜から細胞内へのAQP2のリサイクリングの過程を詳細に検討した。細胞極性を形成していない状態のMDCK細胞では、AQP2は細胞内に分散していて、その一部は初期エンドソームのマーカー分子であるEEA1の近傍に分布した。このことはAQP2の細胞内移送にエンドソーム系が関与することを示唆した。MDCK細胞をコンフルエントの状態で培養し、細胞極性を形成させるとAQP2は頂部細胞膜直下に分布し、その一部はリサイクリングコンパートメントのマーカー分子であるRab11と共存した。頂部細胞膜直下に分布するAQP2は、フォースコリンの添加により、頂部細胞膜へと移行した。その後、フォースコリン除去でAQP2はエンドサイトーシスにより細胞内へと移行するが、その際に、初期エンドソームを通過して、頂部細胞膜直下のAQP2貯蔵部位に戻ることがわかった。ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)の阻害剤であるワートマニンやLY294002によって初期エンドソームからの移送が阻害されることもわかった。これらの結果から、AQP2はリサイクリングコンパートメントに分布し、エンドソーム系を介してPI3キナーゼ依存的にリサイクリングすることが示唆された。 16年度は、他のアクアポリンアイソフォームであるAQP1、AQP3の組織分布についても発表した。
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