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スプライシング因子の核スペックル相互作用とその分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14770054
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関自治医科大学

研究代表者

坂下 英司  自治医科大学, 医学部, 助手 (00337320)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード選択的スプライシング / SRタンパク質 / スプライシング因子 / 核スペックル / 熱ショック / リン酸化
研究概要

1、HeLa細胞とHT1080細胞において、fibronectin, lch-1, elk1の内在性遺伝子を用いて熟ショックが選択的スプライシングに及ぼす影響について検討した。その結果、clk1にのみ熱ショックに応答してスプライシング様式の変換が見られた。37℃細胞培養時にはclk1野生型と、選択的スプライシングによりエキソン4が排除されたclk変異型の両産物がRT-PCR検出法で観察される。熱ショック処理を行うと、野生型のclk1産物のみが観察された。また、ヒトにはclk2,clk3というclk1類似遺伝子が存在し、clk1同様の選択的スプライシング様式があることから、これら遺伝子についても解析を行った。clk3は、clk1と同様に熱ショック応答性スプライシング様式の変換が見られたが、clk2では変化は見られなかった。さらにclk1のミニ遺伝子をSF2発現プラスミドと同時に細胞に導入すると、熱ショック時にSF2の発現量依存的にclk1野生型のスプライシング誘導を増加した。以上の結果は、熟ショック時に見られるclk1の分子変換にSF2の関与を示唆している。今のところ、直接的か間接的作用であるのかはわからないが、調節を受けるclk1のエキソン4上には予測上のSF2結合配列が複数存在する。
2、エキソン結合部位複合体成分の一つであるRNPS1は核スペックル局在を示すスプライシング調節因子である。SF2との機能的相互作用が示唆されていることから、熱ショック、UV照射によるSF2様凝集効果をRNPS1で検討した。しかしながらストレス下でRNPS1の凝集は見られなかった。以前の解析でSRタンパク質の一つであるSC35も凝集がみられないことからストレス下ではSF2依存性標的遺伝子のみの分子変換が見られるものと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sakashita E.: "Human RNPS1 and its associated factors : a versatile alternative pre-mRNA splicing regulator in vivo."Mol.Cell.Biol.. 24・3. 1174-1187 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kasashima K.: "Complex formation of the neuron-specific ELAV-like Hu RNA-binding proteins"Nucleic Acids Res.. 30・20. 4519-4529 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tamada H.: "cDNA cloning and characterization of Drb1, a new member of RRM-type neural RNA-binding protein"Biochem Biophys Res Commun.. 297・1. 96-104 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Hayakawa M.: "Muscle-specific exonic splicing silencer for exon exclusion in human ATP synthase gamma-subunit pre-mRNA"J Biol Chem.. 277・9. 6974-6984 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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