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GISTの発生、悪性化およびカハール細胞の分化、機能に関与する遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 14770081
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関自治医科大学

研究代表者

櫻井 信司  自治医科大学, 医学部, 講師 (00285769)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードGIST / NFI / c-kit / PDGFRA / KIT / CD34 / PKCtheta / myxoid epithelioid / 肥満細胞 / GANT / カハールの介在細胞 / SCF
研究概要

Gastrointestinal stromal tumor (GIST)の約90%は癌原遺伝子c-kitの機能獲得性突然変異により発生することが、明らかになってきている。ほとんどのGISTは消化管に単発性に発生するが、稀に、neurofibormatosis type 1 (NF1,von Recklinghausen's disease)の患者の一部で、小腸に多発GISTが発生することが知られている。しかし、これらのGIST発生に関するメカニズムは明らかになっていない。今回、我々は、NF1患者に合併したGIST、9症例36病変について、免疫組織化学、およびsporadicに発生するGISTで変異が報告されているc-kit,PDGFRA遺伝子変異についての検索を行った。33病変(92%)のGISTはKIT陽性で、25病変(69.4%)はCD34も陽性であった。もう一つのGISTマーカーであるPKCthetaも94.4%の症例で陽性であった。c-kitおよびPDGFRA遺伝子変異はそれぞれ、8%,6%に見られるのみで、変異部位も、sporadicに発生するGISTで見られる場所とは異なった。また、GIST周囲の筋層間神経叢には、KIT,PKCtheta陽性を示すカハール細胞の過形成が多数観察され、これらの病変を介してGISTが発生するものと考えられた。NF1に合併するGISTはsporadicに発生する腫瘍と異なり、特殊なNF1遺伝子変異そのものが、その発生に関与している可能性がある。これまでに、検索した症例の中には、GISTの治療薬グリベックを投与された症例はなかったが、c-kit,PDGFRA遺伝子変異がなかったことより、効果が乏しい可能性がある。今後、GISTを合併したNF1患者に共通した変異のタイプを明らかにすることは、NF1患者におけるGIST発生の予測、治療方針の決定に役立つものと考える。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Myxoid epithelioid GIST with mast cell infiltration : a subtype of GIST with mutations of PDGFRA gene.2004

    • 著者名/発表者名
      Shinji Sakurai
    • 雑誌名

      Human Pathology 35

      ページ: 1223-1230

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 消化管間葉腫瘍の分類とGISTの位置づけ2004

    • 著者名/発表者名
      櫻井 信司
    • 雑誌名

      外科治療 90巻5号

      ページ: 833-840

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 狭義のGISTの分子生物学的特徴2004

    • 著者名/発表者名
      佐久間 裕司, 櫻井 信司
    • 雑誌名

      胃と腸 19巻4号

      ページ: 405-412

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Shinji Sakurai: "Expression of KIT, CD34 and SMemb in Gastrointestinal tumors, ICCs and ICC-like cells in the Gastrointestinal tract and omentum"Gann monograph on cancer research. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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