研究課題/領域番号 |
14770105
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
大町 康 独立行政法人放射線医学総合研究所, 放射線安全研究センター・低線量生体影響プロジェクト・第1チーム, 主任研究員 (20344062)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 中性子線 / マウス / 白血病 / 発がん / 病理組織 / 分子病理 / 固形腫瘍 / 生物学的効果比 |
研究概要 |
サイクロトロン発生平均エネルギー10MeV中性子線(0.05〜2),または^<137>Csガンマ線(0.2〜4Gy)を照射したC3H/He系雄性マウス(各群157〜262匹)について症状観察を継続中で、瀕死状態の動物および死亡例について病理解剖を行い病理解析を進めた。平成17年3月17日現在までに、瀕死または死亡マウスを病理解剖し、残りは1匹となった。病理解剖では血液学的検査(血液塗沫、血球数)、臓器重量測定を行い、白血病症例についてはその脾臓からFACS解析、染色体解析、免疫染色、遺伝子解析用にサンプル調整を行った。中性子線ならびにガンマ線照射群で発生している白血病には赤芽球性、骨髄芽球性、骨髄球性、リンパ球性白血病が確認されている。白血病は早いものでは照射300日後よりみられ、ガンマ線群では600〜700日前後をピークとするベル型の発現パターンを示した。平成17年1月4日時(98.9%死亡ないし瀕死殺)打ち切りとした場合、カプランマイヤー法で算出した生存率は、中性子線は0.2Gy以上、ガンマ線は1Gy以上の線量群で統計学的に有意に減少した。骨髄性白血病、肝臓腫瘍、ハーダー腺腫瘍、副腎腫瘍の発生頻度が線量とともに増加した。直線モデルにフィットさせた場合のRBEは、骨髄性白血病で約1.5、ハーダー腺腫瘍で約8であった。 骨髄性白血病(ガンマ線13例、中性子線10例)に関して2番染色体欠損ならびに、放射線誘発マウス骨髄性白血病の原因遺伝子の一つであると最近報告された転写因子PU.1の突然変異について解析を行った。2番染色体欠損はガンマ線11例、中性子線9例と何れも高頻度に認められ、PU.1のDNA結合領域における点突然変異は、中性子線、ガンマ線いずれでも2番染色体欠損例の約半数に認められた。 なお、中間結果を第5回日仏ワークショップ(2004年5月)、第17回タンデム加速器研究会(2004年6月)で発表した。
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