研究課題/領域番号 |
14770124
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
越智 定幸 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (80268705)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ウエルシュ菌 / スフィンゴミエリン代謝 / スフンゴシンキナーゼ / スフィンゴシンキナーゼ |
研究概要 |
1.α毒素処理したヒツジ奉血球から脂質を抽出し、この脂質画分からシリカゲル60カラムを用いて単純脂質を除去した後、得られた脂質画分について、高速液体クロマトグラフィーにてスフィンゴミエリン(SM)を分画した。このSM画分を高分解能FAB-MS分析し、SM分子種を同定した結果、ヒツジ赤血球中にはC_<24:1>、及び、C_<16:0>の炭素鎖を有する2種のSM分子種の存在が明らかになった。そこで、C_<24:1>或いは、C_<16:0>セラミド処理赤血球に対するα毒素の影響を検討したところ、本毒素による溶血にC_<16:0>セラミドはほとんど添加効果が認められなかったが、C_<24:1>セラミドの場合、セラミド濃度に依存して毒素による溶血の亢進が認められた。これらの結果から、α毒素によるSM代謝系を介したヒツジ赤血球のhot-cold型溶血にはC_<24:1>の炭素鎖を有するSM、及び、セラミド代謝が深く関与すると推察された。 2.α毒素によるヒツジ赤血球ライセートのスフィンゴシン1-リン酸生成において、ボツリヌスC3酵素処理の影響を検討したところ、C3酵素の処理濃度に依存して本毒素によるスフィンゴシン1-リン酸生成が阻害されることが判明した。また、毒素によるセラミド生成に対するC3酵素の影響を検討すると、C3酵素の処理濃度に依存してセラミドの蓄積が認められた。これらC3酵素の効果は、熱処理不活化酵素を用いた場合には全く認められなかった。これらの結果から、α毒素によるヒツジ赤血球スフィンゴシンキナーゼの活性化は、低分子量Gタンパク質、rhoが関与することが明らかになった。
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