研究課題/領域番号 |
14770138
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
増田 章男 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10343203)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | マスト細胞 / IL-15 / cDNAライブラリー / BaF / 3 / アポトーシス |
研究概要 |
前年度までにマウスマスト細胞株であるMC/9より採取したmRNAを用いてcDNAライブラリーを作成したが、IL-15レセプターの同定にはいたらなかった。このため、再度MC/9細胞よりcDNAライブラリーを作成した。また、別のマウスマスト細胞株であるPT18よりもmRNAを採取し、このcDNAライブラリーを作成した。これらのcDNAライブラリーを、BaF3細胞にトランスフェクションした後IL-15存在、IL-3非存在下で培養しIL-15反応性の株を選択した。その結果MC/9細胞由来のcDNAをトランスフェクションした細胞から5株が得られた。これらをIL-3、IL-15ともに非存在下で培養したところ、1株はIL-15依存性に、残りの4株はIL-15非依存的に生存することが確認された。それらの株に発現されている遺伝子をシークエンスにより確認されたところ、IL-15依存性の細胞株から既知のIL-15レセプターαと相同性を持つ配列が確認された。IL-15非依存性の株からは既知のアポトーシス抑制因子であるBcL-2の配列が得られたので、十分な精度のあるcDNAライブラリーによる株の選択と考えられた。得られたIL-15レセプターαと相同性を持つ配列をさらに解析すると、IL-15レセプターαのオルターネイティブスプライシングが行われていることが示唆された。これは、近年、他グループより報告されたマスト細胞に特異的に見られるIL-15レセプターの配列と同一であることが確認された。以上より、マスト細胞に発現するIL-15レセプターはIL-15レセプターαのオルターネイティブスプライシングによることが明らかとなった。今後、このレセプターの生体での発現分布を調べ、さらにトランスジェニックマウス作成により生体での意義を解析する予定である。
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