研究課題/領域番号 |
14770147
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 国立がんセンター研究所 |
研究代表者 |
五十嵐 美徳 国立がんセンター研究所, 薬効試験部, 研究員 (70280782)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | NKT細胞 / キラー抑制レセプター / キラー活性化レセプター / CD1d / CD94 / NKG21) / KIR / NK1.1 |
研究概要 |
キラー抑制レセプター(KIR : Killer Inhibitory Receptor)、を介したNKT細胞の活性化の制御および分化・成熟の機構を明らかにすることを目的とし、研究を実施してきた。 1.NKT細胞の活性化とKIRの発現 NKT細胞を同定する為に従来のNKT細胞のマーカーであるNK1.1に加え、NKT細胞を同定する為にCD1dテトラマーを作成し、CD1dテトラマー陽性NKT細胞におけるKIRの一つであるCD94/NKG2の発現を解析した結果、CD1dテトラマー陽性NKT細胞の約30%程度がCD94を発現していることが明らかとなった。NKT細胞を活性化させる為に糖脂質の一つであるα-galctosylceramideをマウスに投与することによって、3日目に著明なNKT細胞の増殖活性化が起きるが、これらのNKT細胞は刺激前に比べ、著しく発現が低下していた。これらの結果は活性化NKT細胞ではKIRを介した抑制機構が働かないことを示唆している。 2.KIRリガンドの発現とNKT細胞の分化 CD94陽性NKT細胞の分化成熟にそのリガンドであるQa-1/Qdmペプチドが関与するのか、Qdmペプチドを細胞表面上に提示できないTAP-1遺伝子欠損マウスを用いて解析を行った。TAP-1遺伝子欠損マウスにおいてもNKT細胞は正常とほぼ同じ程度、CD1dテトラマーで検出できたが、CD94陽性細胞は若干、減少していることが明らかとなった。 3.NK活性化レセプター(KAR)を介したNKT細胞の活性化の制御 活性したNKT細胞ではKIRの発現が抑制されていたことよりKARによる活性化制御機構が存在すると考え、KARの一つであるNKG2Dに注目し、NKG2Dテトラマーおよびマウス抗NKG2Dモノクローナル抗体を作製した。NKT細胞の一部にNKG2D分子が発現していることが明らかとなった。
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