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介護施設労働における腰痛発生リスク因子の定量的分析評価手法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14770156
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

吉川 徹  財団法人労働科学研究所, 教育・国際協力部, 研究員 (50332218)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード介護労働 / 体幹傾斜角 / 自覚症しらべ / 介護支援機器 / 腰痛 / 職場改善 / group focus hearing / タイムスタディ / 筋電計 / 疲労自覚症
研究概要

1.対象介護施設における作業負荷の定量化と疲労自覚症の蓄積に関する調査
平成15年度上半期は,従業員149名の介護老人福祉施設において,実際に介護作業に従事している数名の従業員(以下介護者)を対象としてgroup focusing methodを用いたin depth hearingを実施した.その結果,疲労自覚症の出現に関係した介護作業の作業負荷要因として,1)移乗・食事・入浴・排泄介助の筋負担・姿勢負担,2)作業組織・介護担当分担,3)心理的要因(自己ストレスコーピング),4)作業環境,5)作業時間制と交代勤務制,6)共同作業のあり方(チームワーク),7)被介護者の自立程度などの視点が抽出された.また,フィンランド国立衛生研究所の研究グループと姿勢評価方法や労働負担の評価法の意見交換により,ベッドサイドケアと移乗に関する作業姿勢の定量化ツールが重要と考えられ,これらをもとに介護支援機器を用いた作業負荷の定量化の試みを学術誌へ発表した.
2.特定の介護作業における作業改善を通した評価尺度の評価
平成15年度下半期には,対象施設で傾斜計とタイムスタディを用いた調査を実施し,介護作業負荷作業の定量化と評価指標の検討を試みた.タイムスタディから得られた結果からは,施設の各フロアにおける身体介護量と作業者の訴えが相関している可能性が示唆された.傾斜計の結果からは,オムツ交換作業量とフロアでの介護役割担当によって,作業姿勢の定量化が部分的に可能であった.しかし,今回用いた自覚症しらべの結果からは,作業負荷に応じた訴えの増加は確認できなかった.
現場調査結果に基づいて,人間工学視点からみた作業負担軽減策が検討され,現場の介護者により採用された介護物品の移動と運搬に関する改善が実施された.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉川 徹, 原邦夫, 酒井一博, 渡辺明彦: "天井走行型リフトの導入が介護者の腰部負担軽減に及ぼす効果"産業医学ジャーナル. 26巻5号. 41-47 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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