研究課題/領域番号 |
14770183
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
宮武 諭 (宮武 論) 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00306812)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 入浴調査 / 検温ボタン / 入浴診断 / 実測調査 / アンケート調査 / 高齢者 / 湯温 / 浴槽入浴時間 / 入浴様式 |
研究概要 |
【目的】検温ボタン(Thermochron iButton^<【○!R】>)を用いた入浴調査の妥当性を検討する。 【方法】検温ネックレス(ネックレス先端に検温ボタンをつけた温度・時刻の記録装置)とアンケートを被験者200人に郵送し、入浴後に両者を回収してデータを解析した。 【結果】冬季調査を平成15年2月(平均気温5.3℃〜8.2℃)、夏季調査を同年8月(平均気温28.4℃〜29.6℃)に実施。有効データを冬季200人中183人(91.5%)、夏季200人中178人(89%)より得た。実測湯温は冬季平均40.8、夏季39.5℃(冬季vs.夏季p<0.0001)、実測入浴時間は冬季平均10.9、夏季6.8分(p<0.0001)であった。実測とアンケート回答による湯温の比較では、冬季は実測平均40.8vs.アンケート41.4℃(p<0.0001)、夏季は実測39.5vs.アンケート39.8℃(p=0.083)と実測湯温が低い傾向があり冬季で有意差を認めた。実測湯温と年齢の検討では、冬季が若年群(20〜39歳)40.2℃、中年群(40〜64歳)40.8℃高齢群(65歳以上)41.5℃(分散分析p=0.002、FisherのPLSD法ですべての群間に有意差あり)、夏季でも若年群39.3℃、中年群39.3℃、高齢群40.0℃(分散分析p=0.007、高齢群と中年・若年群で有意差あり)となり、高齢者の湯温が高いことが示された。しかしこの傾向はアンケート回答の湯温では明らかでなかった。 【要約】湯温、入浴時間は外気温(季節)の影響を受けた。実測湯温はアンケート湯温より低かった。季節によらず高齢者は実測湯温が高かった。 【結語】調査対象の約90%から有効データを得た。本調査法によりアンケートでは明らかでなかった年齢と湯温の関係が判明し、客観的な入浴評価として有効と考えられた。
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