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SLE患者リンパ球上のP糖蛋白質を介した薬剤抵抗性獲得機構の解析及びその制御

研究課題

研究課題/領域番号 14770221
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関産業医科大学

研究代表者

中塚 敬輔  産業医科大学, 医学部, 助手 (00291633)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード多剤耐性遺伝子 / リンパ球 / SLE / SLEDAI / IL-2 / IL-4 / ステロイド / 遺伝子転写発現調節 / P等蛋白質 / ステロイド薬
研究概要

SLEの治療に於いて治療不応性は重要な問題点である。今回、活動期SLE症例に於ける治療不応性獲得の機序、並びに、その克服の可能性を検討した。(1)健常人末梢血リンパ球は多剤耐性遺伝子(MDR1)産物であるP糖蛋白質を発現しなかった。(2)SLEリンパ球は、P糖蛋白質発現率は高く、活動期症例で高度で、SLEDAIと正相関した。発現量は、ステロイド薬0.5mg/kg以上に不応性の活動期で高値であった。(3)リンパ球をIL-2やIL-4等で刺激すると、MDR1特異的転写因子YB-1の核内移行、MDR-1転写、P糖蛋白質発現、細胞内ステロイド濃度低下が誘導された。(4)活性化リンパ球の細胞内ステロイド濃度は、P糖蛋白質拮抗薬(シクロスポリン、PSC833、MS209)の前処理にて回復した。(5)ステロイド不応性を呈した活動期SLEのP糖蛋白質発現は、パルス療法を含む強化療法の反復にて減弱し、治療反応性回復、臨床症状改善が得られた。SLEリンパ球のP糖蛋白質発現の評価は、治療不応性の臨床的指標として有用であり、強化療法の適応決定やP-糖蛋白質拮抗薬による不応性解除によるテーラーメード医療の実践の可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田中良哉, 辻村静代, 河野公俊: "膠原病におけるステロイド薬抵抗性の分子機構とその対策"内科. 89. 216-220 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田中良哉, 辻村静代, 河野公俊: "膠原病・リウマチ疾患に於けるシクロスポリン療法の理論と実際"日本臨床免疫学会会誌. 25. 110-114 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村静代, 田中良哉: "多剤耐性遺伝子を標的とする新規治療"リウマチ科. 31. 55-61 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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