研究課題/領域番号 |
14770227
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
正宗 淳 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90312579)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 膵星細胞 / 慢性膵炎 / MAP kinase / Rho / 酸化ストレス / 急性膵炎 / 膵線維化 / アルコール / MAP kinases / シグナル伝達 / PPAR |
研究概要 |
シグナル伝達をターゲットとした膵星細胞の活性化制御についてin vitroの系で検討した。Wister系雄性ラットより膵星細胞を分離し実験に用いた。p38mitogen-activated protein kinase (p38 MAPK)阻害剤であるSB203580、c-jun N-terminal kinase (JNK)阻害剤であるSP600125、Rho-Rho kinase系阻害剤であるY-27632、または抗酸化剤であるN-acetyl-cysteine (NAC)にて処理し、膵星細胞活性化の指標として、(1)α-smooth muscle actin (αSMA)発現、(2)細胞形態、(3)細胞増殖、(4)I型collagen産生、(5)monocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1)産生を、各々検討した。SB203580処理により、(1)静止期膵星細胞の培養による活性化の抑制、(2)platelet-derived growth factor (PDGF)刺激による増殖の抑制、(3)α1(I)procollagen遺伝子発現の低下、(4)interleukin-1β (IL-1β)によるMCP-1産生誘導の抑制が認められた。SP600125およびNACでもほぼ同様の結果が得られた。一方、Y-27632は、静止期星細胞の活性化、細胞増殖、I型collagen産生には同様の抑制作用を認めたが、IL-1βによるMCP-1産生誘導を抑制しなかった。以上より、各種シグナル阻害剤や抗酸化剤が膵星細胞の活性化を抑制し、膵の炎症や線維化の治療につながる可能性が示唆された。
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