研究課題/領域番号 |
14770238
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
加藤 順也 宮崎医大, 医学部, 助手 (10343360)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | M細胞 / TGF-β / 筋線維芽細胞様 / 線維形成 / I型コラーゲン / 抗線維化薬 / タウリン |
研究概要 |
M細胞はなぎさ培養と4-dimethylaminoazobenzene処理によって形質転換したラット由来の細胞株で、in vitroで高度にコラーゲンを産生し、鏡視下で直接線維形成が観察可能である。このM細胞はtransforming growth factor-β(TGF-β)1、TGF-β2、TGF-βI型受容体およびTGF-βII型受容体を発現しており、またTGF-β1(1ng/ml)を添加すると線維形成が亢進した。また、M細胞はアルブミンおよびAFP産生能を持たないが、CK8およびCK18を発現しており、肝細胞由来の細胞であることが考えられた。一方、α-SMAおよびvimentinも発現しており、肝細胞のみならず筋線維芽細胞様の性格も有し、線維形成能を獲得しているものと考えられた。培養6日目のM細胞では、鍍銀染色で明瞭なコラーゲン線維が形成され、TGF-β1を添加すると線維形成が著明に亢進した。さらに、ノーザンブロット法を用いてI型コラーゲンの発現を検討したところ、TGF-β1添加によってI型コラーゲンmRNA発現が増強した。M細胞はTGF-β1、TGF-β2およびそれらの受容体を発現していることから、TGFβがautocrineに作用して、その線維形成にあずかるものと考えられた。一方、タウリンは肺線維症および腎硬化症モデルで抗線維化作用が報告されている。そこで、細胞増殖に影響を与えない50mMのタウリンをM細胞に添加したところ、線維形成およびI型コラーゲンmRNA発現が著明に抑制された。これらの結果から、M細胞は抗線維化薬のスクリーニングや線維形成の分子メカニズムの解明に有用なin vitroシステムになることが考えられた。
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