研究課題/領域番号 |
14770260
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
谷口 英太郎 久留米大学, 医学部, 助手 (50341318)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 血管内皮前駆細胞 / 肝再生 / 増殖因子 / 類洞内皮細胞 |
研究概要 |
昨年度および昨々年度の研究から、ヒトの末梢血から分離・培養した血管内皮前駆細胞を、四塩化炭素により肝障害を引き起こした雄性ヌードマウスに移植することで、肝再生が促進されマウスの生存率が改善することを明らかにした。どのようなメカニズムで肝再生が促進しているのか検討した。 移植した血管内皮前駆細胞は、主に中心静脈周囲の肝細胞壊死部に観察され、一部は肝細胞壊死周囲の類洞に観察された。この類洞に観察された血管内皮前駆細胞はCD31あるいはFlk-1で標識された類洞内皮細胞に重なって観察され、類洞内皮細胞が作り出す類洞構造に取り込まれていることが示唆された。 また免疫細胞染色により、培養中の血管内皮前駆細胞は肝細胞増殖因子や血管内皮増殖因子など肝再生を促進する様々な増殖因子を発現していることが明らかになった。さらに再生肝組織中からもヒト由来の肝細胞増殖因子や血管内皮増殖因子の発現が確認されたばかりでなく、マウス由来の肝細胞増殖因子や血管内皮増殖因子の発現が更新していることが明らかとなった。 以上の研究結果より、移植した血管内皮前駆細胞は血管を再構築すると共に、肝再生を促進する様々な増殖因子を発現することにより、肝再生を促進しマウスの生存率を改善したものと考えられた。
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