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アストログリアにおけるexcitotoxicityの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770300
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

斉木 臣二  金沢医大, 医学部, 助手 (00339996)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードオリゴデンドロサイト / アストロサイト / excitotoxicity / Ca^<2+>流入 / グルタミン酸レセプター
研究概要

O-2A progenitor cellsより株化したCG-4 cellsよりoligodendrocyte-like cells(OLC)およびtype 2 astrocyte-like cells(2ALC)を作成し、この2種類の細胞を用いた研究によって、以下の結果を得た。
1)免疫組織化学的検討による同定:2ALCの約50%はglial fibrillary acidic protein(GFAP)陽性、90%はA2B5陽性で、これらの細胞はtype 2 astrocyteの表現型を示していることが示された。
2)excitotoxicityの比較:2 mM kainateの投与24時間後の細胞障害過程を培養液中に放出されたlactate dehydrogenase(LDH)活性によって評価した。OLCの場合、LDH放出量の有意の上昇があり、AMPA型レセプターのdesensitizationを抑制するcyclothiazide投与によって、細胞障害は増強された。一方、2ALCの場合、2 mM kainate単独投与では細胞障害は見出されなかったが、100μM cyclothiazideの存在下では、軽度の細胞障害が見出された。
3)Ca^<2+>流入に関する検討:インキュベーション液中に^<45>Ca^<2+>を含む溶液中で室温で10分間2mM kainate投与後の細胞内Ca^<2+>取り込みを検討した。その結果、2ALCによるCa^<2+>流入は、OLCに比べ27.5%であった。
4)RT-PCRによるnon-NMDA型グルタミン酸レセプター遺伝子発現の検討:OLCおよび2ALCともにGluR2,GluR3,GluR4,GluR6,GluR7,KA1,KA2の遺伝子発現が認められた。
5)定量化western blottingによるAMPA型レセプターの検討:2ALCではOLCに比べて、より多くのimmunodetectable GluR2が認められ、逆にimmunodetectable GluR3とGluR4に関しては少なかった。
以上より、2ALCがOLCに比べAMPA型レセプターを介するexcitotoxicityに関してより抵抗性であることが示された。2ALCはOLCに比べ、よりCa^<2+>透過性の低いGluR2を多く発現していることがその一因と考えられた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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