研究概要 |
ex vivo でのヒト神経芽腫細胞株の系で、腫瘍細胞とアロBリンパ球を融合させたハイブリッド細胞(B cell hybrid)を作製し、その抗腫瘍活性誘導能を柳胞障害活性を用いて検定することを計画した。 healthy volunteerから採取した血液を、Ficoll-Paque液を用いて遠心分離してバフィコート層を分離し、LPS(50μg/ml),rhlL-4(100U/ml),rhlL-6(100U/ml)を混じた10%FCS加RPMI1640(RPMI1640.10)で3日間培養し、活性化Bリンパ球の増幅を行った。培養後の細胞のB細胞マーカーと活性化マーカーの双方の発現を確認するために、抗CD19抗体と抗MHC class I抗体、抗MHC class II抗体、抗B7-1抗体を用いてtwo-colorで染色し、FACScanを用いてフローサイトメトリーを行った。活性化B細胞を、10%DMSO加RPMI1640.10に懸濁してのち-80℃で凍結保存した。 活性化B細胞を溶解、洗浄し、10%DMSO加RPMI1640.10に懸濁し、-80℃で保存していた神経芽腫株KP-N-TKと1:1で2×10^7 celis/mlとなるように混合し、ジーンパルサーエレクトロポレーションシステムを用いてsingle pulseで電気的に融合を試みた。しかし融合後の細胞のviabilityが低率であり、抗腫瘍活性誘導のための刺激細胞として用いることができないため、条件設定につて検討中である。
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