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自己免疫性皮膚疾患発症におけるCD4陽性、CD8陽性T細胞サブセットの役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14770382
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関北海道大学

研究代表者

芝木 晃彦  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40291231)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード自己免疫性疾患 / T細胞 / モデルマウス / トランスジェニックマウス / GVHD / トレランス / リンパ球 / 国際情報交換
研究概要

自己免疫性皮膚疾患の発症における,CD4陽性T細胞,CD8陽性T細胞それぞれの役割を解明することを目的に,チキンオブアルブミン(OVA)反応性T細胞レセプタートランスジェニック(Tg)マウスからCD4,CD8陽性T細胞をそれぞれ調整し,皮膚角化細胞の膜上にのみモデル抗原であるOVAを発現するK14-mOVATgマウスにトランスファーし,皮膚、二次リンパ組織における変化の解析を行った。
1.自己免疫性皮膚疾患発症におけるCD4陽性T細胞の役割についての検討
OVA反応性CD4陽性T細胞レセプターTgマウス(OT-II Tgマウス)からCD4陽性T細胞を調整,蛍光標識した後,K14-mOVA Tgマウスの尾静脈から静注した。静注後,経時的に体重変化,皮膚病変の発症の有無について検討したが,OT-I由来CD8陽性T細胞の移植時に認められたGVHD類似の皮膚病変の発症は認められなかった。
2.K14-mOVAxOT-1ダブルTgスにおける検討
自己反応性CD8陽性T細胞の制御メカニズムを検討する目的で,0T-I TgマウスとK14-mOVA Tgマウスを交配してダブルTgマウスを作成した。ダブルTgマウスはK14-mOVA Tgマウス同様特別なフェノタイプの発現を示さなかったが,OT-I由来CD8陽性T細胞を静注したところ,K14-mOVAシングルTgマウスでみられたGVHDを発症しなかった。このことからダブルTgマウスではGVHDの発症を抑制するメカニズムが存在するものと考えられた。そこで我々は,ダブルTgマウスにおけるGVHD発症抑制メカニズムを明らかにするため,ダブルTgマウスを抗CD4,CD8,CD25,CTLA-4モノクローナル抗体で処置した後にOT-IT細胞を移植した場合にGVHDを発症するかどうかについて検討した。その結果,抗CD8,CD25モノクローナル抗体でダブルTgマウスを処置した場合はやはりGVHDの発症は認められなかったが,抗CD4,CTLA-4抗体で処置した場合にGVHDの発症が認められた。以上の結果から,ダブルTgマウスで認められた抑制メカニズムはCD4陽性,CTLA-4陽性細胞が主たる役割をなしているものと考えられた。
今後はダブルTgマウスの各リンパ球分画を解析し,自己免疫性皮膚疾患の発症を抑制するメカニズムをさらに解明していく.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shibaki A., et al.: "Induction of GVHD-like skin disease by passively transferred CD8+ T cell receptor transgenic T cells into keratin 14-ovalubumin transgenic mice."J Invest Dermatol. (In press).

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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