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表皮細胞層板顆粒に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770385
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関秋田大学

研究代表者

窪田 卓  秋田大, 医学部, 助手 (60250875)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード表皮 / 層板顆粒 / 分子生物学
研究概要

ABCタンパク質はアミノ酸配列のよく似たATP結合ドメインを持ち、ATPの結合あるいは加水分解によって機能が制御されている膜タンパク質ファミリーである。真核生物のABCタンパク質において、ATP結合領域はちょうどカセットのようにペプチド鎖に2つ挿入されている。バクテリアのABCタンパク質において、2つのATP結合カセットはサブユニットとして膜貫通サブユニットと分子集合している。そのため、この一群の膜タンパク質は、ATP結合カセット(ATP Binding Cassette)の頭文字からABCタンパク質と名付けられた。現在まで、ABC3タンパク質に関する論文は、一編のみしかない。その論文のノザンブロットデータによればABC3タンパク質は,肺胞上皮細胞に大量に発現している。ABC3タンパク質は肺胞のサーファクタントの分泌に関与しているのではないかと推測されている。興味深いことに、肺胞上皮細胞を電子顕微鏡で観察すると、角化細胞の層板顆粒に非常によく似た顆粒が見られる。皮膚に特異的なABC3タンパク質が存在するとすれば、それは角層間脂質の合成に密接に関連していることが推測される。近年、アトピー性皮膚炎の患者皮膚におけるセラミドの低下などが報告されているように、脂質代謝と皮膚疾患の関係が注目を浴びている。皮膚に特異的なABC3タンパク質をコードする遺伝子をクローニングすることは、皮膚科学のみならず医学的、生物学的に非常に有意義なことと考えられる。またABC3タンパク質遺伝子のフラグメントが皮膚のESTクローンから多々報告されており、恐らくABC3タンパク質は皮膚において重要な働きをしていることが推測される。皮膚に特異的なABC3タンパク質が存在するとすれば、それは角層間脂質の合成に密接に関連していることが推測される。培養表皮角化細胞であるHaCaT細胞を高カルシウム培地で培養し、mRNAを採取した。上記のmRNAを用いてcDNA libraryを構築した。このcDNA libraryよりABC3遺伝子のESTクローンをプローベに用いてcDNAクローニングを行なおうとしている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安齋真一 他: "Muir-Torre症候群の一症例で…"日皮会誌. 112. 1601-1609 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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