研究課題/領域番号 |
14770400
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
村田 浩 信州大学, 医学部, 助手 (70262722)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | メラノーマ / 細胞成長因子 / 細胞培養 / 創傷治癒 |
研究概要 |
平成14年9月より、アメリカ同時多発テロの影響で、使用していた培地のうち、メラノサイト用の培地が出荷中止状態となった。その影響により、その時点まで培養していた早期メラノーマの細胞の経代がうまく行かず、一度振り出しに戻ってしまった。その後、以前より経代し、同じ培地の併用が必要であった原発メラノーマ細胞を使用して培地の条件を探り、現在、SCF、basic FGF、endothelin-1、insuline、GROalpha、TNF alphaなどを併用することによりこの細胞の経代が可能となったため、新規にメラノーマの早期病変および表皮内病変の培養を開始した。しかしながら、この条件下でも以前の状態より接着能が低下しており、プラスチック面のコーティングなど、他の処置が必要である。 この適正培地の検索の過程において、原発巣のメラノーマ細胞では、低濃度のSCFが必須であるが、高濃度になると抑制性に働くという現象が認められた。同様の傾向は、現在培養中の皮内病変でも観察された。また、上記の過程において、線維芽細胞などでは増殖速度が最大となる低酸素状態(2%)では増殖速度の低下が見られ、5〜6%酸素状態が必要であった。 実際の原発メラノーマの皮内病変では、その発症部位により、特にTNF alphaで必要性が異なっていた感がある。ただし、まだ3代目程度の経代を行っている細胞がほどんどの為、実験データーとして確立したものとはならなかった。結局、、初年度における遅れが大きく響く結果となってしまった。ようやく再び軌道に乗り始めたところでもあり、更なる継続が必要と考える。
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