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樹状細胞の抗原提示作用におけるフラクタルカインの機能の検討とその分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14770406
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関京都大学

研究代表者

金澤 伸雄  京大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (90343227)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード樹状細胞 / フラクタルカイン
研究概要

本研究は、ユニークな膜結合型ケモカインであるフラクタルカイン(FKN)とその受容体の結合が、FKNを発現する樹状細胞とその受容体を発現する活性化T細胞の相互作用において、単なる細胞遊走や非特異的な細胞接着に働くのみならず、抗原提示を代表とする樹状細胞T細胞間の特異的な相互作用(免疫シナプスの形成)に関わる可能性について調査すること、とりわけ、FKNとその受容体の結合によって、受容体(T細胞)側にGタンパク質を介して情報が伝わるのみならず、膜表面に存在するFKN(樹状細胞)側にもその細胞内領域を使って情報が伝達される可能性について調査することが目的であった。しかし、活性化T細胞は分泌型FKNに対して走化性を示すにもかかわらず、これらにはFKN受容体とされているCX3CR1の発現はRNAレベルですでに認められず、先のFKNとCX3CR1の結合が抗原提示作用において役割を果たすという仮定は根底から崩れてしまった。さらに、FKN、CX3CR1ノックアウトマウス双方ともに、接触皮膚炎などの抗原特異的免疫反応に異常を認めないという報告が出されたことからも、FKNとCX3CR1の結合が抗原提示作用において重要な役割を果たすということは考えにくいこととなった。一方、抗原呈示作用に役割を果たさないとしても、FKNからの情報が樹状細胞の生死や増殖に関与している可能性が考えられたが、マウス骨髄から樹状細胞を誘導する系に、分泌型FKNあるいは抗FKN抗体を添加しても、誘導されてくる樹状細胞の数、形態、表面マーカーに有意な変化は認められなかったことから、FKNから樹状細胞内に情報が入ることを積極的に示唆する知見は得られなかった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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