研究課題/領域番号 |
14770408
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
永井 宏 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80335447)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 抗CD25抗体 / IL-12 |
研究概要 |
1)抗CD25抗体処理によるIL-12遺伝子導入B16F10メラノーマの抗腫瘍効果増強に関与するエフェクター細胞の解析 抗CD25抗体処理を行ったマウスに、1x10^6個のIL-12遺伝子導入B16F10メラノーマを皮下接種し、その腫瘍径を経時的に計測したところ、抗CD25抗体処理群ではコントロール抗体処理群と比較して有意な抗腫瘍効果の増強がみられた。エフェクター細胞を調べるために、抗アシアロGM1抗体および抗CD8抗体をマウス腹腔内に投与し、それぞれNK細胞、CD8^+T細胞を除去したマウスを作製し、同様の抗CD25抗体処理とIL-12遺伝子導入B16F10メラノーマの皮下接種を行なった。その結果、どちらのマウスにおいても抗腫瘍効果の減弱が認められ、両者の関与が示唆された。しかしNK細胞除去群は初期相から抗腫瘍効果の減弱が認められ、IL-12の効果減弱による影響を反映していると考えた。CD8^+T細砲除去群は抗CD25抗体処理を行なっていないマウスにおけるIL-12遺伝子導入B16F10メラノーマとほぼ同じ腫瘍増殖曲線を描いた。抗CD25抗体処理による抗腫瘍免疫増強のエフェクターとしてCD8^+T細胞が強く関係していることが示唆された。 2)腫瘍所属リンパ節におけるTh1/Th2 cytokine profileの検索 CD4^+CD25^+細胞はIL-10などを産生しているとの報告がある。抗CD25抗体処理によってTh1/Th2 cytokine profileに変化が生じている可能性があると考え、腫瘍所属リンパ節を摘出し、RT-PCRにてcytokine profileを調べた。抗CD4抗体処理マウスにおいては、IL-10およびIL-4のTh2タイプのcytokineが消失していたのに対して、抗CD25抗体処理ではコントロール群と比較して有意な変化を認めなかった。
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