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真菌による人単球由来樹状細胞からのサイトカイン産生のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14770416
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関福岡大学

研究代表者

吉田 雄一  福岡大学, 医学部, 助手 (70335975)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード樹状細胞 / サイトカイン / 抗原提示 / 真菌
研究概要

健常人から得られたPBMCから単球を分離し、GM-CSFおよびIL-4の存在下に5日間培養し、人単球由来樹状細胞(DC)を誘導した。また同時に人の気管支(ATCC 10231)、爪(ATCC 24433)、血液(ATCC 90028)から分離されたCandida albicansの臨床分離株を液体培地にて振盪培養し、酵母形の真菌を回収した後、死菌を作成した。DCおよび真菌(死菌)を1:0.1,1:1,1:10の割合でそれぞれ48時間培養した後、培養したDCを回収し、表面マーカーの発現の変化および培養液中のサイトカインについて検討を行った。
フローサイトメトリーにて表面マーカーの分析を行ったところ、驚くべきことにDC上のCD80,CD83,CD86は、カンジダ死菌(真菌刺激)により、濃度依存性に発現の増強を認め、DCが活性化することが明らかになった。一方CD1aの発現は濃度依存性に低下が認められた。ΔMFによる解析ではCD86の発現が最も強く認められた。また同時にELISA法にて産生されるサイトカインの定量を行ったところ、炎症性サイトカインTNF-αやMCP-1,IL-8などのケモカイン、またTh1/Th2の調節に重要な役割を果たすIL-10,IL-12の産生が濃度依存性に認められた(IL-1β,IFNγ産生は認められなかった)。我々の研究により、カンジダ刺激後にはDCの活性化に伴い様々なサイトカイン、ケモカインが産生されることが明らかになった。DCはカンジダに対してマンノースレセプターやβグルカンレセプターなど複数のレセプターを有しており、サイトカイン産生の機構は複雑であるが、今後もさらに研究を継続し、DCの真菌感染症に対する役割を明らかにしたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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