研究概要 |
1、collagen gelで7日間培養したfibroblastにHaCat cellを注ぎ,その3日後に1型単純ヘルペスウィルス(以下HSV-1)を5PFUそれぞれ感染させた.さらに,その3日後に表面をair-liquid interfaceにさらし角化を促した.(培養上清を得るため,HSV処理あるいは紫外線照射に供した後には,再び培養液を加えた) 2、HSV-1の処理をしないcontrolとHSV-1を感染させた三次元培養に,非照射のcontrolとUVBを1,2,5,7,10mJ/cm^2照射し,照射30分後,1時間後,3時間後,6時間後,8時間後,12時間後,24時間後,48時間後,72時間後に培養上清を採取した. 3、2については0.5,1.0,1.5,2.0J/cm^2のUVAを照射した系も用意した. 4、HSV非処理群の培養上清中IL-10の産生は,UVBやUVAの照射量に依存して増加した.また,UVBの方がUVAに比較しIL-10の産生増加は著しく,そのpeakはUVB照射群で照射12時間後,UVA照射群で照射24時間であった. 5、HSV非処理群の培養上清中のTGF-βの産生は,UVB照射により増加しpeakは照射約8時間後であった.一方,UVA照射はTGF-βの産生にほとんど影響を与えなった. 6、HSV処理群の三次培養細胞中のHSVの多寡を,immunohistochemical staining.並びにin situ hybridization法を用いて評価したところ,UVB照射群では照射12時間後にいずれの方法でも陽性所見が一番多く見られた.また,UVA照射群ではそのpeakは照射24時間後に見られたが,陽性細胞の数はUVBに比べて少なかった.
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