研究課題/領域番号 |
14770432
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
堺 則康 日本医科大学, 医学部, 講師 (00339392)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 骨髄系幹細胞 / 分化能 / GFP / 表皮細胞 / 幹細胞 / 可塑性 / 表皮 / キメラマウス |
研究概要 |
本研究では、骨髄系幹細抱の有する表皮細胞への分化能、そして骨髄系幹細胞として捕らえられている細胞集団が皮膚に分化する際の皮膚に対する寄与度、すなわち、どの程度の割合で造血・間葉系幹細胞由来の細胞が表皮細胞に存在するのか、また異なる条件下における差異に関して検討している。 方法:異なる条件下での骨髄系細胞の、皮膚における分化表皮細胞の局在や表皮全体に占める比率の変化の有無を検討している。具体的には、BL/6(Ly5.2)マウスを用いている。我々はGFP+transgenicBL/6マウス(Ly5.2)を確立しており、これをドナーとして、レシピエントに同系のマウスBL/6(Ly5.2)を用いて骨髄細胞をGFP陽性細胞で置換したキメラマウスを作製した。この方法で得たキメラマウスの皮膚組織を採取し、表皮細胞中のGFP陽性細胞を検索し、を各々の条件下での表皮の状態、骨髄細胞がどの位皮膚に分布しているかを検証した。陽性コントロールとしてGFP+transgenicBL/6マウス(Ly5.2)、陰性コントロールとしてnormalのBL/6(Ly5.2)マウスを使用した。現在までの実験検討では、何も操作をしない定常状態においては、キメラマウスでは年齢、また背部・腹部などの部位にかかわらず、表皮内にはGFP陽性細胞を見いだせなかった。 前出のキメラマウスに人工的に熱傷、接触性皮膚炎を作製して、GFP陽性細胞の動態が変化するかどうかを現在検討中である。発症時から治癒時までを、経過を追って調べている。現在のところ、接触性皮膚炎形成マウスの経過中の一都に、表皮内にGFP陽性細胞を認めている。また化学熱傷のモデルを作成中である。最終的な結論を出すには至っていないが、さらに実験を重ね、検討を続けている。
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