研究概要 |
本研究は100%酸素吸入を用いた核磁気共鳴画像法(Oxygen-enhanced MR imaging : Oxygen-enhanced MRI)を用いた肺局所生理機能解析に関する研究である. 平成14年度においてはMR対応pulse oxymeterを用いて血中酸素濃度を測定しながらOxygen-enhanced MRIを行うことを試みたが,従来の撮像法ではPulse oxymeterの測定にノイズが入り測定困難であることに加え,酸素による造影効果が弱いためデーター収集が困難であった.従って,新たにPulse oxymeterの測定に支障無く,酸素による造影効果を十分評価しうる新たな撮像法"Centrically-reordered phase-encoding scheme"を開発し,"Centrically-reordered Inversion-recovery Turbo Spin Echo法"を用いた新たなOxygen-enhanced MRIの撮像法を開発した. ついで,平成14及び15年度において正常非喫煙被検者及び慢性閉塞性肺疾忠(COPD)患者のOxygen-enhanced MRIを撮像し,Oxygen-enhanced MRIの信号強度変化と各種生理機能検査データを対比しその相関関係を求め,局所肺機能解析ソフトを開発している. これらの研究成果は、International Society of Magnetic Resonance and MedicineやRadiological society of north America等にて発表するとともに,英語論文に採用或いは投稿中である.
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